秘境 姥湯温泉 

      山形の米沢の山奥の奥に 僕の最も愛する温泉のひとつが湧き出ています。

      その名は姥湯温泉・・・猫魔スキー場に匹敵するくらい  すごい名前! 

姥になる10歳くらい前の女性はあまり行きたがらない。それよりずっと前か 過ぎたような人は抵抗無く行ける。  しかし いずれの人も一度は行ってみてほしい宇宙の神秘・・地球の胎内に入っている といった気分。 宇宙に上とか下という観念はないでしょうが地球儀の角度で想像すると 地球の横の部分 時には頭がちょっと下を向いた状態で  地球のくぼみの岩に抱かれて幸せな気分に浸ってる自分が見えます。この青みがかった乳濁色は  その青の部分はカナダの氷河湖を思い出させます。やはり地球はそれぞれに なんて美しいのでしょう と感動です。 このユートピアに辿り着くまでは 苦難の道のりが待ってます。まずは 熊に注意!の看板 そしてガードレールなしの細い山道  その下は絶壁であったり 川であったりと ひとつ誤れば下に落ちていきます。 自己責任の世界。これはアメリカなどでは  当たり前のことでナイアガラの滝の真下をしぶきというか 滝の水をじゃぶじゃぶ浴びながら鎖ひとつで  ナイアガラの滝の中腹の崖を横切り まさにナイヤガラそのものを体感する観光ルートがあります。 これは冒険ではなくて観光なのです。観光客が希望すれば誰でも自己責任においてやれるのです。 これは人間の持つ本能に根ざした冒険心を刺激し 満たしてくれます。これは日本では決して 行政が許可をおろさない ただ危険  としか受け取られない行為です。農耕民族と狩猟民族との違いはあるにせよ そんなに手取り足取り守られて  無菌状態の赤ちゃんのように一生保護されて こんなにエキサイティングで神秘的で美しい地球に生を受けながら  十分堪能できないのが日本です。この点から言えば姥湯に向かう道のりは ちょっと日本的ではなくドキドキです。 自動車でスイッチバックしなければ上れない坂道って行ったことあります?電車はありますが  自動車でおしりから急な坂道を上っていくというのは ここ以外見たことがありません。どこかにあったらぜひ教えてください。 ただ その急なZ型の坂道が今回行った時 工事していて緩やかになってしまいそうです。そのうち熊もいなくなって 熊注意!  の看板もいらなくなってしまうんでしょうか・・・ そして最後は木の吊橋です。これもけっこう揺れて  木も古かったりして隙間から谷底が見えてスリルあります。こんなルートを経て辿り着く事によって この神秘の湯に入る喜び が増すというものです。この日は誰もお風呂にいませんでした。(こんなことはめったにありません。途中の工事で車を置いて  そこから長い山道を歩かなければなりません。宿の車が迎えにきてくれるということですが 通行止めにしての工事は秋までかか るそうです)そんな中 地球の胎内に抱かれて 黄色い完熟グレープフルーツを食べていたら すぐ前の切り立った崖のずっと 上から 石がごろごろと2・3個落ちてきました。土砂崩れ?と 崖の上を見上げたら カモシカの子っこがひとりで  あんな急な崖をずうっと横切って行きました。毛はまだヤギのように真っ白でした。カモシカは子供のうちから  あんなに過酷な場所を生活域にしてるんですね。ほとんどの人間は あそこは絶対歩けない あんなにちっこい子っこが何 食わぬ顔で悠々と歩っていくんですから スゴイ!と思います。尊敬します。こんな過酷な自然の中でだれの助けもなく自分で 生き抜いていくんですから。風の強さや冬の寒さは木の枝を見ればわかります。街から少し離れれば こんなにたくましい野生 のカモシカ君と一緒に生きてるんだ と実感できます。今度ここにくるときは あの子っこは 恋をしてる年頃なのかなあ  なんて思いながら吊橋をあとにしました。

緑のトンネルがずうっとつづきます。陽に照らされた新緑の輝きはまぶしく きれいです。

この山をいくつも越えて川を渡って 奥に奥に入っていって 姥湯に会えます。

この川を渡る橋にも 手すりなど甘いものはありません。

 
これが自慢の スイッチバックでなければ上れない坂道です。

“熊に注意!”この看板がいつまでもあることを祈っています。

すぐ裏の山に入って採ってきた 地竹の味噌汁 おいしかったけど850円!力餅は1,200円です。

宅急便のお兄さんに感動。           ここまで来てるんだあああ

こちらは うってかわって非常に良心的な自宅のような 峠の茶屋。店の玄関は おもわず 「茶屋はどこですか?」 と聞いてから入ってしまう。

ちょっと怖そうなおばちゃんがいますが実はすごくいい人 冬でもここに住んでるそうです。 夜中にガラス窓を叩く人がいるので開けたら熊だった。と話してくれました。

近くから採ってきた ミズナラがいっぱい入ったそば 季節によって具は変わります。そこがまた自然を食しているようでいい。 米沢の街から笹の葉っぱを取りに来ていた お菓子屋のおじさん。さっき 力餅の店にいたはずなのに また会いましたね。口直しですね。おんなじ心境で気が合いました。ビールごちそうになって、カモシカの子っこが山道で怪我をしていて介抱した 話や 雪解けの山の怖さ 雪の下は川になっていて3mくらい下に落ちたら上がってこれない。そのまま雪の下 を川の本流まで歩って脱出した話など聞きました。画像からも伝わると思いますが ほんといいおじさんでした。
これが自己責任道路 気をつければ大丈夫です。
6月でも残っている黒い雪 その下は雪解け水が流れています。  
  これが木の吊橋 木と木の隙間から峪底が見えます。たくさんの子供たちに体験してもらいたいです。
こんな橋を渡ることでも多くのことを身体で学べると思います
ここが地球の胎内 オアシスです。泉質は含硫化水素酸性緑ばん泉 泉温52〜57℃ でもそんなに熱くありません。 混浴ですが 女性専用の露天風呂もあります。 効能 胃腸病 湿疹 神経痛 等
この絶壁の8合目くらいをカモシカの子っこがず〜〜と横切って行きました。デジカメでは判別できませんが この4枚とも どこかにいます。  
☆ この姥湯温泉には枡形屋という旅館が一軒だけあります。湯治場という風情です。
鯉の旨煮がおいしそうでした。温泉以外なにもありませんから 山に登らない限り        若い人は退屈かもしれません。
入浴のみも可です。春の新緑と秋の紅葉時期が最高です。
姥湯温泉 枡形屋 衛星電話 090-7797-5934
 衛星電話は非常に高いので内容をまとめてからtelしたほうがいいでしょう。
営業期間 4月末〜11月初め その年の気候によって変わります。

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